ブロック
「ブロック」はそれ単体で使用することはほとんどありません。
通常は、「if文」や「for文」、「関数」などと組み合わせて使います。
ただ、後ほど登場する「変数のスコープ(変数の使用できる範囲)」を知るために、「ブロック」の知識がどうしても必要ですので、あえて先に「単体のブロック」に触れておきます。
目次
1. ブロック
1-1. ブロック
ブロックは、プログラムを部分的に1つの塊として取り扱うときに使用します。
「{ }(中括弧(ちゅうかっこ))」で囲まれた部分が「ブロック」です。
// printをブロック内に書いてみた
let x="おはよう"
{
// ここはブロックの中です
print(x)
}
// 変数もprintもブロック内に書いてみた
{
// ここはブロックの中です
let x="おはよう"
print(x)
}
1-2. ブロックの入れ子(ネスト)
ブロックは入れ子(ネスト)にすることもできます。
下の例は、ブロックの中にブロックを作りました(入れ子状態)。
// 入れ子のブロック
let x="おはよう"
{
let y="こんにちは"
{
let z="こんばんは"
print(x+"\n")
print(y+"\n")
print(z+"\n")
}
}
今は、これらのブロックに大した意味はありませんが、次に登場する「変数のスコープ」で重要になってきます。
使い方に関しては、「こんなものか」と思う程度でかまいません。
1-3. 字下げ(インデント)
ブロックの中に書くプログラムは、普通「字下げ(インデント)」します。
字下げは、プログラムを読みやすくするためにだけに行います。
字下げをしたからといって、プログラムの動作には影響ありません。
字下には、「Tab」や「半角スペース」を使用します。
「Tab」は多くのキーボード上では、左上にある「Tab」を押すと入力できます。
さっきのプログラムを字下げ無しで書くと読みにくいですよね。
// 字下げ無し
let x="おはよう"
{
let y="こんにちは"
{
let z="こんばんは"
print(x+"\n")
print(y+"\n")
print(z+"\n")
}
}
これでは、どこがブロックの中なのかすぐには判断できません。
// 字下げをして書くと...
let x="おはよう"
{
let y="こんにちは"
{
let z="こんばんは"
print(x+"\n")
print(y+"\n")
print(z+"\n")
}
}
後で登場する、IF文やFOR文でブロックを書くときには、読みやすいようにブロックの中に書くプログラムは字下げをしてください。
2. 試してみよう
「Tabキー」を使って下のプログラムを字下げして読みやすくしてください。
let x="おはよう"
print(x+"\n")
{
print(x+"\n")
{
print(x+"\n")
}
print(x+"\n")
{
print(x+"\n")
}
print(x+"\n")
}
print(x+"\n")
2-1. 答え例
let x="何か文字"
print(x+"\n")
{
print(x+"\n")
{
print(x+"\n")
}
print(x+"\n")
{
print(x+"\n")
}
print(x+"\n")
}
print(x+"\n")
3. まとめ
ブロックを単体で作り、そのブロック内にプログラムを書きました。
ブロックは、プログラムを部分的に1つの塊として取り扱うときに使用します。
ブロックは、入れ子にできます。
ブロック内に書くプログラムは、「字下げ」するのが普通です。
字下げには、Tabや半角スペースを使います。
次は、「変数のスコープ(変数の使用できる範囲)」についてです。