条件分岐(じょうけんぶんき)
ここでは、条件分岐の代表格である「if文」に入る前に、「条件分岐」というものがどんなものか確認しておきましょう。
その後、「条件分岐」に必要な「条件式と真偽値(しんぎち)」を見ていきます。
目次
1. 条件分岐
ある「条件」によって処理を「分岐(分ける)」させることを「条件分岐」といいます。
例えば、自分の所持金額によって行動を変える人がいたとします。
その人の行動は、こうです。
「もし、所持金が100円以上だったらアイスを買う、50円以上だったらガムを買う、それ以外だったら何も買わない。」
この人は、所持金によって行動(処理)が変わっていますよね?
まさに、これが「条件分岐」なんです。
しかも、上の文章は、そのままプログラムで表現できてしまいます。
ポイントとなる言葉を整理してまとめてみました。
「所持金」
「もし」
「100円以上だったら」
「アイスを買う」
「50円以上だったら」
「ガムを買う」
「それ以外だったら」
「何も買わない」
「もし」
「100円以上だったら」
「アイスを買う」
「50円以上だったら」
「ガムを買う」
「それ以外だったら」
「何も買わない」
これを、プログラムで表現してみると、次のようになります。
(いきなり「if文」が出てきますが、今は読み流してください。「if文」の詳細は後ほど。)
下のプログラムを実行してみてください。
// 所持金100円
let okane = 100
if( okane >= 100 ) {
// 所持金が100円以上だった
print("アイスを買う")
}
else if( okane >= 50 ) {
// 所持金が50円以上だった
print("ガムを買う")
}
else {
// 所持金が50円もなかった
print("何も買わない")
}
結果は、「アイスを買う」になりますよね。
変数「okane」を「50」に変えて、プログラムを実行してみてください。
// 所持金50円
let okane = 50
if( okane >= 100 ) {
// 所持金が100円以上だった
print("アイスを買う")
}
else if( okane >= 50 ) {
// 所持金が50円以上だった
print("ガムを買う")
}
else {
// 所持金が50円もなかった
print("何も買わない")
}
結果は、「ガムを買う」になります。
では「okane」を「0」に変えて、プログラムを実行すると、、、
// 所持金0円...
let okane = 0
if( okane >= 100 ) {
// 所持金が100円以上だった
print("アイスを買う")
}
else if( okane >= 50 ) {
// 所持金が50円以上だった
print("ガムを買う")
}
else {
// 所持金が50円もなかった
print("何も買わない")
}
結果は、「何も買わない」になります。
「条件分岐」には、分岐の「条件」が必要ということです。
2. まとめ
「条件」によって、処理を「分岐」させるのことが「条件分岐」です。
「条件分岐」には、分岐の「条件」が必要です。
次は、「条件式と真偽値(しんぎち)」を見ていきましょう。